Petits Pois
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駐在員主婦エッセイ
発見! ベルギー生活!

さよなら、ベルギー

 この記事が出る頃、私はもう日本に帰国していることでしょう・・・。一年十ヶ月のベルギー滞在は、史上最高ユーロ高、原油高という逆風が初日から吹いていました。でも逆風が吹けば吹くほど、それに負けないように色々と調べ、人に聞いて生活に挑みました。あまりに多くのことに興味を持つので、プチポワスタッフから「主婦エッセイ」を書かないかと誘われ、一年間の連載をお引き受けした次第です。ネタ探しは大変でしたが、スタッフの皆さんに助けられ、なんとか最終回までたどり着くことができました。

 来た当初は、一つの国に二つの言語が共存していることを理解するのに時間がかかりました。メトロの駅の名前もシリアルのパッケージもフラマン語とフランス語。すべてにおいて両語が記載されており、道をひとつ隔てるごとにフラマン語圏、フランス語圏と変わり、島国日本育ちの私には、そこに住んでいる人達のお互いに対する微妙な気持ちを簡単に理解できませんでした。ただ、外 国人の私にベルギー人はとても親切で優しかった・・・。

 スーパーのパン切り機をどうやって使うのかと他人のやり方をじっと見たり、ひき肉でぎょうざを作ったら変な味がするのでなぜかと思ったらスパイス入りだったり、ゴミ袋代が収集費用まで含まれている値段であるのを知らず、約半年後やっと高額のゴミ袋だと知り、それ以来パンパンに詰めてから出すようになったりと、数えきれないほど沢山の発見がありました。

 生活の中で一番勉強になったのは、BIO(ビオ)のこと。スーパーに専用コーナーがあり野菜、肉類、パン等、ほとんどの食品にビオ製品がありました。日本でも宅配やスーパーの売り場に少しずつ出回ってきましたが、ベルギーではビオマルシェなど消費者の生活にかなり浸透している模様。ブリュッセルにあるビオレストランに行った時のこと。前菜の豆乳入りスープ、沢山のサラダに玄米ごはん、お好み焼きのようなもの、そしてデザートのケーキ。メインがないような軽いメ ニューで、お腹ももたれずお掃除されたような感じがしました。でも後でしっかり間食してしまいましたが・・・。ビオ製品は見栄えが悪く値段も高いので、全部揃えるのは難しいですが、農薬まみれの食品の実態を知る必然を感じます。帰国したら日本のビオ製品がどうなっているか知るのが楽しみです。

 ベルギーでのすてきな思い出は、ブルーベルの咲くハルの森に行ったこと。カラーでプチポワの表紙にもなり行き方も載っていました。実は我が家のすぐ近所。こんなすばらしい所があったなんて!と感動しました。静寂の中、新緑と紫のコントラストはまるでパラダイスにいるかのような気分にさせてくれました。沢山のヨーロッパの建造物を見ましたが、やはり自然に勝るものはないと思います。

 あっという間のベルギー生活でしたが、実りある大変楽しいものでした。知れば知るほど、気がつけばこの国に愛おしさを感じてしまう自分を今発見しています。最後に、読者の皆様、プチポワスタッフの皆さん、ありがとうございました。